恵みの福音(2024年8,9月) 通巻672号より

ファーム富田(北海道・中富良野町)
ファーム富田(北海道・中富良野町)

 ファーム富田の奥に広がる「トラディショナルラベンダー畑」はファーム富田の原点で、1958(昭和33)年にラベンダーの栽培を始めた当初から同じ場所で栽培が続けられています。
 一面がラベンダーに埋め尽くされた斜面は、思わずため息が出るほどの鮮やかさで、心が癒やされます。

主イエスの働きとともに

マルコの福音書 16章19-20節

 キリストの大宣教命令は、おもにマタイの福音書とマルコの福音書に記されています。今回はマルコの福音書を取り上げてお話しします。
 主イエス・キリストは全人類の救いのためにその罪を負われ、十字架にかかり死なれました。しかし、それで終わりではありません。死に打ち勝ってよみがえられた後、昇天されるまで、ペテロやその仲間たちとの貴重な時間を用いて、今後の計画と宣教の方針を示し命令されました。全世界に出て行くこと、すべての造られた者に福音を宣べ伝えること、そしてすべての人が信じてバプテスマを受け救われること、これらは主イエスが今日も願い続けておられることです(マルコ16:15)。すべての人が信仰に導かれるために、先に救われた者一人ひとりが福音宣教の大切な任務を託されています。今日の教会もこの使命を果たさなければなりません。
 約3年半の間、主イエスから直接教えられた小さな集団の働きが、すべての造られた者へ福音を宣べ伝えるまでに拡大しました。それは神のみこころに添ったことでした。
 イエスは彼らに語った後、天に上げられ、神の右の座に着かれました。そして「主は彼らとともに働き」(マルコ16:20)と書かれています。これは使徒たちだけでなく、今は私たちとともに主が宣教の働きを担ってくださっていることを示しています。神様のあわれみと恵みに励まされる思いです。いつも主が私たちを見守り支えてくださっているのですから、恐れずきょうも明日(未来)もイエス・キリストの福音を携えて行きましょう。

(足立幸典師)