恵みの福音(2024年10月) 通巻673号より

四季彩の丘(北海道・美瑛)
四季彩の丘(北海道・美瑛)

 丘のまち・美瑛を象徴する「四季彩の丘」は、広大な敷地一面に虹のように色鮮やかな花畑が美しく広がる。周囲の山々や青空とともに丘を眺めると、北海道の雄大さが感じられます。
 景色を楽しむほか、アルパカ牧場でのふれあい、冬のスノーモービルなど、様々な体験ができます。

ほほえみ(笑い)

創世記 21章6節

 皆さんは毎朝新しい朝を迎え、まず主に感謝の祈りをささげ、ほほえみ、笑いかけ「ハレルヤ」と挨拶しておられるでしょう。笑顔は愛の始まりです。「笑い」はストレス軽減、免疫力を高めることで心身の健康に良いと言われています(箴言17:22)。また素敵な笑顔によって慰めや勇気、活力をもらうことも度々あります。
 ほほえみや笑いを作ることは誰でもできますが、心からあふれる笑いはお金で買うことも、人から借りることも、盗み取ることもできない神の賜物です。けれども多くの苦しみや悲しみなどで心が暗くなり、気づかないうちに笑顔が自分自身や教会から消えていないでしょうか。
 聖書に「笑い」という言葉が最初に出てくるのはアブラハムとサラの物語です。当初その笑い(創世記17:17)は喜びの笑いではなかったのです。不信仰から来る疑いの笑い、神を嘲笑する笑いでしたが、約束の子「イサク」(彼は笑う)が生まれたとき、心から喜びに満たされた笑いに変えられました。神の恵みを確信したのです。「神は私(サラ)に笑いをくださいました。これを聞く人もみな、私のことで笑うでしょう」(創世記21:6)。老夫婦に心からの笑いがあふれ、それを聞いた人々にも心からの笑いが広がっていきます。
 イエスを信じて変えられた私たちもサラのように、心からの喜びと感謝でほほえみを輝かせたいと思います。かつて、神の約束を信じられず笑った者でしたが、今は心から笑い主の愛を伝えましょう。「感謝せよ、主に、恵み深い主に、感謝せよ、主に、ハレルヤ」(教会福音讃美歌290番)。

(椿野僚子師)