「ニングルテラス」は、新富良野プリンスホテル内にある、おとぎ話のような景色が広がる小さな工芸村で、約15棟の小屋があります。
「ニングル」は小人を意味するアイヌ語で、森の知恵者のこと。秋色深まった絶景空間で、木漏れ日の中を散歩したり、手工芸品のお店を覗いたりすることができます。
長寿の幸せと終活
創世記 25章7~11節
最近流行の「終活」は人生の終わりを意識して行う活動や準備のこと。聖書では、老人アブラハムが主に祝福されていた様子から学ぶことができます(創世記24:1)。
1. 愛妻サラの死
アブラハムは愛妻サラと息子の3人暮らしでしたが、サラが127歳の時、息子の嫁を迎える前に神のもとに召されました(23:1)。アブラハムは死を悼み悲しんで泣き(23:2)、土地の人(ヒッタイト人)から私有の墓地を購入して亡き妻を葬りました(23:19)。
2. イサクの婚礼を進めるアブラハム
40歳になっていた息子の嫁探しのため、彼は信頼するしもべに命じて、カナン人ではなく親族の中で主を信じる者から嫁を選ぶように条件を付けて送り出します。主の導きの中、リベカがイサクの妻となり、彼は亡き母の天幕で共に暮らし慰めを得たのです。アブラハムは、主のみこころに沿った結婚の祝福を見て幸福を覚えたでしょう。
3. 3度目の妻と結ばれたアブラハムの幸せ
人生の終わりは夫と妻が幸せに過ごす最後の機会です。彼は一人で生活することが難しく、側女のケトラを迎え、彼女は夫を介護し支えたのでしょう(25:1)。アブラハムは自分の全財産を息子イサクに与え、175歳で生涯を終えます(25:5~7)。
4. 幸せに過ごした晩年
彼は心満ち足りて死にました。ハガルの子イシュマエルもイサクと共に父を葬っています。アブラハムは主の導きを信じて生まれ故郷を離れ、地上では旅人、寄留者として生き、信仰の歩みを安らかに終えました(ヘブル11:13)。彼の晩年は長寿であっただけでなく、主の恵みと祝福に満ちていたのです(エペソ2:10)。
(渡部清志師)