恵みの福音(2024年1月) 通巻665号より

初の4牧師誕生
初の4牧師誕生

 1965年8月に東西日本キリスト教大会が大阪で開催され、230余名が参加。講師・米国救霊伝道協力会会長のジェリー師(残念ながらフルネーム不明)の10年ぶり2度目の来日に合わせ牧師按手式が行われました。4名(片岡邦雄、梅﨑勲、広川博之、密原奇元)の牧師が誕生。

ともに喜び、ともに泣こう

ローマ人への手紙 12章15節

 あなたは、友の幸福を心から喜べますか? また、隣人の悲しみを理解し察して一緒に泣けますか? 人間は罪の性質のため、しばしばこの逆をしてしまうのです。「隣に蔵が建てば腹が立つ」「人の不幸は蜜の味」などのことわざがあるほどです。私たちの心の奥底にはねじ曲がった嫉妬や優越感が潜んでいます(エレミヤ17:9)。相手が自分よりも幸せでない段階ではともに喜ぶことができても、自分より不幸せだと思っていた人が自分より幸せになると、ねたむ気持ちが強くなるのです。代表的な例は放蕩息子の兄でした。遊んでお金を使い果たした弟が帰ってきたのを父親が歓迎すると、真面目に働いてきた兄は腹を立てたのです(ルカ15:11-32)。
 聖書は他人と喜ぶことだけでなく、ともに悲しむようにと教えています。アドバイスではありません。その人の気持ちに寄り添い共感して先ず「聞く」ことです。喜びや悲しみのとき私たちが願うのは「ともに」ということでしょう。
 主イエスは「インマヌエル〈神が私たちとともにおられる〉」(マタイ1:23)と呼ばれるお方です。ともに悲しみ、喜んでくださるお方は、私たちが苦しみの中にある時に深い慰めと立ち直るための大きな力も与えてくださいます。主の慰めを経験した人は、悲しむ人の気持ちに寄り添い、主に信頼するように導くことができるのではないでしょうか。
 損得抜きにともに喜び、ともに泣いてくれる友の存在はありがたいものです。私たちはそんな友になりましょう。私たちはキリストのからだの一部分であり、私たちの心には寄り添う友なる主イエスがおられるのですから。

(網本千絵子師)