カマボコハウスは組み立て式建物ですが、コンクリートの基礎工事から始まります。
1961年6月号「恵みの福音」には、日曜以外の毎日10名ほどが建築奉仕をしていたこと、そして10月号には教会建築奉仕者として、関東を中心に遠くは中国四国地方、さらには韓国や台湾など30名以上の名前が記されています。
カインとアベルのささげ物から学ぶこと
創世記 4章1-16節(1-4)
「人」は一人で生きるのではなく、人と人との関わりの中で生きる存在です。人類最初の兄弟カインとアベルはお互いを喜ぶべき存在として生きるべきでした。しかし神へのささげ物から、兄カインが弟アベルに抱いた恨み、妬みは、兄が弟を殺すという人類最初の悲しい事件に発展してしまうのです。
「人は、その妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、『私は、主によって一人の男子を得た』と言った」とあり、「私は得た」という意味のカインという名をつけます。次に、「彼女はまた、その弟アベルを産んだ」のです。主によって、アダム家族は、人と人との関わりの中で愛し合って生きるすばらしい環境を与えられたのです。
二人の仕事は、弟は「羊を飼う者」、兄は「大地を耕す者」と、異なる働きですが、お互いは協力を必要とする家族としての大切な宝であり、大切な働きでした。二人は大人となり、兄カインは「大地の実りを」、弟アベルは「自分の羊の初子の中から肥えた羊を」主へのささげ物として持って来ます。しかし、主は「カインとそのささげ物には目を留められなかった」ので、カインは怒り、ささげ物を受け入れられたアベルに襲いかかり、殺してしまうのです。
ヘブル11:4を見ると、兄弟のささげ物の違いが分かります。ささげ物に主が目を留められない理由は、ささげ物ではなく、信仰であることが分かります。神が受け入れてくださるのは、「罪のための贖いの血」です。主はアベルの死をイエスさまの贖いの型とされました。イエスさまは私たちのために十字架の上で私たちの贖いとなり、血を流してくださいました。感謝するべきことです。キリストにある兄弟たちは、カインと弟アベルの信仰を正しく学び、恨みや敵対心を捨て、和解し合う心をもって、愛し合って生きる存在になりましょう。
(渡部清志師)