恵みの福音(2025年12月) 通巻686号より

冬の夜の青い池(北海道・美瑛町)
冬の夜の青い池(北海道・美瑛町)

 観光名所「青い池」は、冬は凍った水面が雪で覆われて真っ白になりますが、夜にはライトアップが行われ、昼とは違う美しさがあります。
 ライトアップは10月下旬から約6か月間。1セット10分のストーリーは水面凍結後は照明パターンを変え、光の色や動きの変化で幻想的な光景を楽しむことができます。

土の器に入れられている宝

コリント人への手紙 第二 4章7節

 「土の器」とは人類の父祖アダムが「土」(アダマー)から作られ、最初の罪のゆえに「土のちりに帰るのだ」(創世記3:19)と宣告された「土の器」、つまり人間のことです。人間はやがて朽ちていき、元の「土」に帰り、あとかたもなくなってしまう者。人間は皆「土の器」なのです。「宝」とはイエスのいのち(Ⅱコリント4:10-11)です。キリストが死に勝利されたので、私たちもイエスとともによみがえり(Ⅱコリント4:14)、永遠に失われない神のいのちが、朽ちていく壊れやすい器の中に、「宝」として入れられていることは、すばらしい恵みです。

 それはまた、私たちの内に住んでおられる測り知れない神の力です。私たちはもろい土の器ですが、神は福音を広めるために私たちを用いて、神の働きのための力を与えてくださいます。その力は神のもの、私たちから出たものでないことを知るなら、高慢を避けて力の拠り所である神と毎日交わりたいと思うようになります。私たちの責任は、私たちを通して、人々が神を見るようにすることです。

 私たちのからだは罪と苦しみに左右されますが、神は決して私たちを見捨てることはなさいません。いつ死ぬかわからない、死んだような毎日を送っていても、神の恵みに与る人には神のいのちが働いてくださるのです。主のいのちが入れられている恵みを覚え感謝に満ちあふれ、神の栄光が現れるように(Ⅱコリント4:15)生きるべきではないでしょうか。飼葉桶にみどりごの主イエスが寝られたように、私たちの心に主が住まわれ、主とともに歩むことができるのです。主イエスのご降誕を称えましょう。

(竹内つづみ師)