恵みの福音(2024年7月) 通巻671号より

ファーム富田(北海道・中富良野町)
ファーム富田(北海道・中富良野町)

 ファーム富田は日本最大級のラベンダー畑で、7月には国内外から多くの観光客が訪れます。美しい畑を最高の状態に保つために、各スタッフが一丸となって作業に取り組んでいます。
 一つの目的のため一致して働く姿から「心を一つに」のみことばを思い出し、励まされました(ローマ15:6)。

光の子として実を結ぶ

エペソ人への手紙 5章8-9節

 今話題の連続テレビ小説「虎に翼」は、「法律」という翼を得て日本初の女性弁護士、のちに裁判官となって羽ばたいた女性がモデルです。彼女は法律や社会への疑問を「はて?」と問います。「法律」は弱者を守る盾や毛布、あるときは戦いの武器のように扱う道具ではなく、綺麗な湧き水なのだから汚されることがないよう守り導こうと努力する、ドラマの一つ一つの台詞に重みを感じます。
 聖書のみことばも道具ではありません。主イエスを信じる信仰により私たちを正しく御国へ導く真理の光、永遠のいのちを与える麗しい泉なのです。「あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりました。光の子どもとして歩みなさい」(エペソ5:8)。私たちはサタンの支配に対して「はて?」と疑問を抱き神に立ち返ったのですから、光の子どもとして歩み、やがて実を結ぶことが大切です。
 すなわち善意、正義、真実の実です。善意とは、親切さや思いやり。「親切で思いやりのある人だ」と思われたのなら証しになっています。正義とは、神の目に正しく行いまっすぐに進むこと。人々がクリスチャンに求めるのはまっすぐな正しさです。真実とは、誠実、本当の意味で、偽りや偽善とは正反対です。主イエスの十字架と復活、主のみことばの真実を伝えます。自分の誤りを認めず良く見せようと自分のプライドにしがみつくのはふさわしくありません。
 光の子どもは自力で光るのではなく、主の光を照り返しているだけです。水滴も同じ位置に落ち続ければ、いずれ石に穴をあけることができると言います(「水滴石穿」)。主に従い、主の光を映していきましょう(マタイ5:14-15)。

(網本千絵子師)