1967年のビリー・グラハム国際大会で手話通訳を務めたのはコリエル娘宣教師。コリエル師はすでにフィリピンを伝道の拠点にしていましたが、大会通訳のため母娘で来日されました。
今は手話通訳が普及していますが、それでも英語から日本手話に通訳する姿は、なかなか見られないことでしょう。
人生の優先順位
マタイの福音書 6章33節
12月を迎えると、あちこちでクリスマスソングが流れ、ポインセチアの赤やヒイラギの緑が目にとまり、「メリークリスマス」の文字が躍っています。本来は主の降誕を覚える時なのですが、あわただしい師走の雰囲気の中で、私たちは過去のことを思い起こしたり、未来を思い描いたりして、心配、恐れ、怒り、不安などで心がいっぱいになっていることがあります。
そのような時に主は、あなたの優先順位は何になっていますかと問われるのです。マタイの福音書6章では、心配することをやめ、「まず神の国と神の義を求めなさい」と主イエスは仰せになっておられます。「神の国」とは神の支配のことです。すべては神のご支配の中にあるので、余計な心配は必要ないのです。「神の義」とは神の正しさのことです。そこで私たちは、神に喜んでいただけるように今の時間、お金の使い方、私たちに与えられている力、能力を用いることをすべきなのです。そして、
1.神、2.妻・夫、3.子・両親・家族、4.教会の兄弟姉妹
といった優先順位を確立していくのです。
まず神の国と神の義を求めないで、家族、兄弟姉妹、友人を優先すると、いつの間にか混乱に陥り、もがき苦しむことになります。私たちの優先順位が、自分の思いや願いではなく、そこにしっかりと「神の国」と「神の義」、神の喜ばれる事柄、神の正しさが追い求められていくならば、聖霊のお導きを受け、正しい方向を選択し、決断していくことができるのです。ですから、人に何か言われようとも、まず神の国と神の義を求め、しっかりとした優先順位を保ちながら前に進むことが大切です。「そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます」との主のお約束の通りに、あなたの人生にとって必要なすべてのものを主が与えてくださるのです。生きていく上で必要な基本的なことは神がすべて面倒を見てくださるのです。
(網本千絵子師)