恵みの福音(2022年7月) 通巻649号より

献堂式と送別会
献堂式と送別会

 本拠地が定まり会堂建築が進む中、1961年の秋は、宗教法人の認証、フィリピンへの宣教師団(コリエル母娘宣教師、梅﨑師、清田師)の派遣もありました。
 9月23日は関東・中部から約60人が集まって10時半から献堂式。式後は4名のバプテスマがあり、午後は宣教師団の送別会が行われました。

思いのすべてを知っておられる神

詩篇 139篇1-6節

 「ことばが私の舌にのぼる前に なんと主よ あなたはそのすべてを知っておられます」(詩篇139:4)のみことばの通り、神は一人ひとりの思いと行動をご覧になっておれるので、思いがけないタイミングで、連絡をしようと思っていた人が突然に現れたりする不思議と思える出来事に遭遇します。
 主イエスが中風の人を癒やされた時、律法学者たちは心の中で「この人は神を冒涜している」(マタイ9:3)と思いましたが、主は彼らの思いを知って「なぜ心の中で悪いことを考えているのか」(マタイ9:4)と言われました。主なる神は、人がことばを話す前にその人の心の状態をすべて知っておられるのです。「神の目にはすべてが裸であり、さらけ出されて」(ヘブル4:13)いるからです。
 人の話すことばは、すべて、私たちの心の中で生まれた思いの表れです。神は、人の心の中に秘めていた思い(怒り、嫉妬、憎悪、悪い考えなど)もよく知っておられるので、神の目から逃れることも、隠れることもできません。神は私たちの思いと行動を知らないお方ではなく、「座るのも」「立つのも」「歩くのも」「伏すのも」すべてを知り抜いておられるお方なのです(2-3節)。
 ですから、たとい私たちが、人から誤解されるようなことがあっても、神はすべてをご存じなので、その誤解が解けて、和解する時が来るように導いてくださるお方です。この天地を造られたまことの神は、遠くから私たちの思いをすべて読み取られるので、あなたの心をよく知っておられます。あなたの行いもすべてご存じです。いつもあなたを助けてくださるのは、神である主、ただおひとりです。
 私たちの人生の道のすべてをご存じの、まことの神にすべてを委ねつつ、歩んでいこうではありませんか。

(近藤信二師)